音楽レビュー:「NIAGARA CALENDAR」大瀧詠一(1977年):コミックソングの皮を被った様々な要素が詰め込まれた迷盤  

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大瀧詠一4枚目のアルバム「ナイヤガラカレンダー」のレビューです。

112か月毎の季節感や風物をモチーフとした12曲(正確には13曲)で構成される。

1980年代初頭の「A LONG VACATION」大ヒット以前であり、大瀧氏本人の意気込みとは裏腹に全く売れなかったアルバムらしい。

 

大瀧詠一と言えば福生の音楽仙人と称されるプロミュージシャンの中でも極めて音や作曲、機材にこだわる人物で、このアルバムにおいてもそうしたこだわりは随所に見られる(らしい)。

しかし凡人の僕が聴くと季節感をモチーフとしたタダのコミックソングにしか聴こえない。

 

なぜこのアルバムを聴こうか?と言うことになったのか?

前述の「A LONG VACATION」がラジオやテレビで流れていた時分、当時中学生だった僕は大瀧詠一とはお洒落なミュージシャンだと思い込んでいた。

そんな時たまたまFM放送で聴いた彼のそれ以前の曲がこのアルバムに収録の「名月赤坂マンション」で、そのインパクトが忘れられなかったのだ。

 

その時聴いた曲「名月赤坂マンション」は浪曲調のふざけたコミックソングだがリズムは明らかにレゲェであり、おそらくレゲェのレの字も存在しないこの頃の国内ミュージックシーンにおいて大瀧の存在は時代の10歩くらい先を歩いている孤高のミュージシャンだったに違いないと思うのだ。

 

中には後年の大瀧詠一らしいメロディアスなラブソングも一応入っているので、興味が湧けば聴くのも良いかも知れない。

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