特撮映画レビュー:「ガス人間第1号」(1960年東宝)改造人間と美人家元の悲劇の 恋愛物語

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特撮映画レビュー、東宝改造人間シリーズ第3弾!「ガス人間第1号」です。

概要

公開:1960年東宝

監督:本多猪四郎、円谷英二

出演:土屋嘉男、八千草薫、三橋達也、佐多契子 他

ストーリー

都内で謎の連続銀行強盗が起こる。その事件を追う新聞記者の甲野京子と岡本警部補はやがてとある日本舞踊の家元に辿り着く。

家元の名前は春日藤千代。近年没落したはずだがパトロンが付いたのか潤沢な資金で発表会の準備を進めている。

時を同じくして京子の新聞社に水野と名乗る青年がやって来て銀行強盗は自分だと名乗りを上げた。

そしてインタビューの中で水野は冴えない暮らしに絶望し不死身の宇宙飛行士改造の実験台を志願した結果、手術に失敗し自らを自在に気体化できるガス人間となったと告白。

その場でガス化して現場の人間を殺害、藤千代の発表会は自分の手で成功させると言い残し逃走する。

藤千代の発表会は厳重な包囲網の中行われた。

淡々と舞う藤千代、そして全ての演目が終了した。

たった一人客席で満面の笑みを浮かべて惜しみのない拍手を贈る水野。

二人はしっかり抱きしめ合い水野は藤千代との将来を夢見る。

が、劇場には無臭無毒だが大爆発を誘発するUMガスが充満した中での発表会だったのだ・・・

 

レビュー

3作続いた変身人間シリーズの最終作。

設定・ストーリーとも珠玉の出来だと思う。

冴えない図書館員である水野の哀愁と宇宙飛行士への野心を夢見て改造されたが失敗しガス人間にされた悲しさ、そして藤千代との悲恋との絡みがよく描かれている。

悲劇の改造人間と落ちぶれた美人家元の悲恋のストーリーとしたことが前2作より際立たせる大きな要因になったと思う。

ラストシーン藤千代の舞台が終わり、たった一人しかいない観客席から精一杯の笑顔と拍手を贈る水野の姿。

舞台の上で二人が抱き合い、「これからだ!僕たちの未来はこれからだよ!」と囁く水野の背後で一筋の涙を流しながらライターを点火する藤千代・・・

ストーリーと共に絶世の美女だった若かりし頃の八千草薫は一見の価値あり。

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