音楽レビュー:「HOSONO HOUSE」細野晴臣(1973年)数年後YMOを結成するとは到底思えない土臭いフォークロック

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記念すべき細野晴臣のファーストアルバム。
はっぴいえんど解散後にリリースされたので、その流れが色濃く感じられる。
これから5年後にコンピューターを駆使したテクノポップと言われる分野を開拓するなど本人すら思っていなかっただろう。
 
このアルバムはスタジオではなく当時住んでいた埼玉県狭山市の米軍キャンプの払い下げ住宅で鈴木茂・松任谷正隆・林立夫の面々と録音されたとのことだが、それを感じさせない丁寧な仕上がりだと思う。
 
内容は土臭いフォークロック。
しかしカリプソのメロディを取り入れた「福は内 鬼は外」など次作以降のトロピカル路線の片鱗も見られると思うのは考え過ぎか。
「住所不定無職低収入」と言うタイトルの唄に見られるように当時はかなり先行きが見えない逼迫した生活を送っていたのではないか?と想像する。
 
このアルバムの存在はYMOをリアルで聴いていた中学時代から知ってはいたが、アルバムジャケットの写真を見て何となく想像がついてとても買おうとは思えなかった。
初めて手にしたのは数十年後となったが今ではよく聴くアルバムとなった。もし中学時代にこれを手に取っていれば僕の音楽の趣味は今とはガラッと違ったものになっていただろうことは想像に難くない。
 
「終わりの季節」「恋は桃色」の2曲は細野のメロディメーカーとしての力量を当時から見せ付けていると思う。
こう言う曲が書けるから、松田聖子や中森明菜へヒット曲を提供できるのだと思う。
 
このアルバム今でも大好きでよく聴くお気に入りの一枚だ。

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