音楽レビュー「ヨーロッパ特急」クラフトワーク(1977年)

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クラフトワークの6枚目のアルバム「ヨーロッパ特急」のレビュー。
 
このアルバムは7曲で構成されており、タイトルにもなっているヨーロッパ特急(Trans Europe Express)を中心にヨーヨッパの風土、文化を表現している。
あたかも作品中心に据えられている「ヨーロッパ特急」が中心となってヨーロッパを想起させる各曲にネットワークを配しているように僕は感じる。
 
クラフトワークと言えば代表作は次作の「The Man Machine(人間解体)」が有名でひとつの金字塔を打ち立てたと思うが、作品としてはメカニカル過ぎない適度なクラシック調の本作の方が耳に馴染みやすく僕はこちらの方が好きだ。
 
乗り物や社会インフラをモチーフとするのは前々作「アウトバーン」などクラフトワークの得意技であるが、「Trans Europe Express」、「Metal on Metal」と言う2部構成でTEEと言うかつて西ヨーロッパを横断していた国際鉄道をドップラー効果を使った通過音・連結器やポイントの切換の音などで余すところなく音で表現しており、アウトバーンを凌ぐ完成度だと思う。
 
重厚かつ繊細にしてヨーロッパ文化の奥深さを音楽で表現したクラフトワークは見事だと言うしかない。
ベースにクラシック音楽の素養を持つ彼らにして作り得た作品だと言えるだろう。

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