音楽レビュー「コンピューターワールド」1981年クラフトワーク:あっさりした音楽が聴きたい人に打ってつけの音楽

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YMO全盛期の時分にテクノのパイオニアの貫録でリリースされたクラフトワークの「コンピューターワールド」のレビュー。
 
彼等の金字塔となったアルバム「人間解体」から3年後にリリースされた本作は来たるべきコンピューターによる社会を予言したような内容だ。
・・・
と当時のふれこみにそうあったように微かに記憶するが、田舎の中坊にはさっぱり分からなかった。
 
クラフトワークに関してはこのアルバムで初めて聴いたのだが、当時YMOに飽き足らず背伸びして本場のテクノをと思って取り寄せて聞くと一番最初に感じたのは「何てショボイ音楽なんだ」と言うこと。
 

しかしその骨格だけのような音楽に慣れて来るとYMOなどは非常に装飾が多く、言わば毎日デコレーションケーキは食えないのと同じような感覚になってきたから不思議だ。

 

毎日ステーキとデザートはデコレーションケーキを食べていれば、その内お茶漬けに食後は饅頭が良いと感じるのと同じなのかも知れない。
 
レコード針を落とすとアルバムタイトルとなった「Computer World」のイントロが唐突に始まる。
 
Interpol and Deutsche Bank, FBI and Scotland Yard.
Members Numbers Money People Time Travel Communication Entertainment Computer World・・・
 
当時何の意味か分からなかったフレーズが35年経った現在予言の様に符合した社会になっているのにはある意味恐ろしさを感じたりもする。
 
真っ黄色のジャケットに彼等4人の顔が載ったポータブルコンピュータのイラスト、その無味乾燥なデザインとシンプルで突き放したメロディが却って聴く者の心に突き刺さるのだ。

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