浦島スキー太郎がスキー板の進化について思うこと。  

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今のスキーは本当に操作しやすく滑りやすい。
久々にスキーに復帰したおじさんスキーヤーには有難い技術の進歩だと思う。
しかし今を遡ること25年ほど前1990年代前半、僕がスキーに夢中になってやっていた時はスキーはもっと長くサイドカーブも殆どなく真っ直ぐで加圧して曲げて尚且つ捻りを加えないとスキーは回転しなかったのだ。
 
その当時だが、TV番組で今の(90年の)1級ホルダーが昔のスキーを履いてまともに滑ることが出来るか?と言う企画を見た。
1級スキーヤーは当時のスキーでは軽々とウェーデルンで滑り降りていたが、オールヒッコリーでエッジはネジ止め、ビンディングはラングリーメンのブーツグルグル巻きのスキーを履いた途端全く滑ることが出来なくなった。
それを見てスキーとは道具の技術革新に寄る部分がとても大きく、また現在のスキーはこれで技術革新は完了したのだろうなと思ったりもしていた。
 
スキーは荷重を加えてサイドカーブを生み出しそれに乗って若干のヒネリを加えてターンを仕上げるものだと思い込んでいた。
また直進安定性を図るためにはある程度の長さ(2m2m15)も必要だろうとも思っていた。
僕はしないが当時アルペンのSLレースなどを見ているともう少しスキーが短ければ旗門不通過もなくなるだろうとは感じていたが前述の理由でやはりトップにフィンなどを装着して引っ掛からないような工夫を凝らすくらいしか対策がないだろうと感じていたのだ。
またスキーそのもののレスポンス改善のために新素材が組み込まれたりもしている頃だったので形状自体の進化はもうないだろうと浅はかな僕はそう思っていた。
 
ところが結婚が決まりスキーも行けなくなるなぁと思っていた95年頃、スキー雑誌を見ていると新しい形状のスキーを見掛けた。
前後のウェイトバランスがコントロールできるようになったのでスキー長を短く出来るようになったと言う触れ込みだった。
もしかしてこれがカービングスキーの最初の情報だったのかも知れない(勘違いだったらスミマセン)
 
最後に滑ったのは97年に広島県の芸北国際スキー場だったと思うが、その頃僕はまだ2mのオガサカトライアンを履いていた。
その時一緒に行った友人がレンタルでカービングスキーを借りてきた。
「カービングスキー、最新やで」と嬉しそうに言っていたのを思い出す。
僕は「ふ~ん」と頷くだけでその後まさかそのニュータイプスキーが旧タイプスキーを一掃してしまうとはその時は想像だにしなかった。
 
思えばゴルフクラブにしたってドライバーのヘッドは柿の木からステンレスそしてチタンへと変化したのだ。
ヘッド体積も大きくなり、打ち方も当然変化した。
そう考えると同じように道具を使って行うスキーがずっと道具の進化もなくそのままと言うことは有り得ないではないか。
その当たり前のことに気付けなかったのは迂闊だった。
 
これからスキーはまた新たな発見があってより一層滑りやすくなるよう改良されるのは間違いないだろう。
今のスキー技術についていくことは大変だが、悲観するばかりでもないとも思っている。
僕らには曲がり難いスキーで滑って来た技術を知っている。
ヒッコリーしか履いたことのないスキーヤーが合板新素材のスキーを楽に滑れるように、その時代のスキーを乗って来た僕らは今のスキーを乗りこなすことはそんなに難しくはないはずだ。
昔培ったものを活かしながら今の滑りの技術をマスターしていきたい。
昔を知る人間にはその特権があると思っている。

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