ボクシングで唯一恐怖を感じた苦い思い出~太郎のボクシング奮闘記7

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秋の試合に向けてスパーリングを中心にした本格的な練習が始まった。

当初目標としていた姫路市体育大会の前週に某ジム主催のスパーリング大会が開催されると聞き、それの参加基準もクリア出来たので先ずはそれを初戦と決めトレーニングを開始した。

 

初めてのスパーの後は何度か同じレベルの練習生とのスパーを経験したのだけど、やはり基本がなってないので手数だけ多いブンブンと振り回す腰が入っていない手打ちのパンチとムチャクチャなフットワークが災いし、なかなか思うような成果は上がらなかった。

 

他の競技でもそうかも知れないが、ボクシングの練習では基本的なパンチの打ち方とステップワーク以外は殆ど何も教えてくれない。

少なくとも僕が所属するジムではそうだった。

だから上位の練習生や仲良くなったトレーナーから聞いたり、多くは動きを見よう見真似で盗んだりして自分のものとしていくしかなかった。

 

そんなこんなでしばらく経った頃、僕はスパーリングの予定を組まれていたので仕事を終えてからジムに向かった。

準備をしていると馴染みになった練習生から「太郎さん、今日は気持ちをしっかりと持ってくださいね!」

とやたら念押しされる。

 

若干不安になり、どんな人が対戦相手なのか?と辺りを見渡してみると、若干長髪の歳の頃なら30代半ばのイケメンが鏡に向かって強烈なアッパーブローを繰り出すシャドウをしてアップしている。

自分の顔からサーッと血の気が引いて行くのがわかる・・・

彼なのかな?当然でしょう!

非常に不安な気持ちのまま僕はリング中央で彼とグラブを合せたのだった。

 

スパー開始のアラームが鳴り響くや否やそのイケメンは猛牛に豹変して当然の如く僕に突進して来た!!

頭を低くしてオーバーハンドでブローを繰り出す典型的なブルファイター。

僕も大概の強者と拳を交えて来たと言う自負はあるが、後にも先にも恐怖を覚えたのはこの人だけだった。

 

この時僕は確かスパーリング経験は4回目くらいの初心者。

後から聞くとイケメンは国体にも出場経験があるライセンスを取得したプロボクサーとの事。

初心者相手に全くどう言うマッチメイクをしているのか?これに関しては今でも疑問に残っている。

 

場面は戻ってリングの上。

恥かしながらその時僕はリングの上で逃げ回った。

本当に背中を見せて逃げた。

それくらいこのイケメンブルファイターが怖かった。

 

「あかんわ、こいつ!」

 

Oトレーナーの呆れて吐き捨てる言葉が聞こえたがその時の僕には何も心に突き刺さらなかった。

それだけこの6分間無事でいることの方が重要だったのだ。

 

悪夢のような6分間が終わった。

終わると鬼の形相の狂牛ボクサーはウソの様ににっこり爽やかなイケメンに戻った。

例えるならまるで鬼の形相の大魔神が闘いを終えて埴輪の顔に戻るような感じ。

 

狂牛は普段は歯科医師とのことだった。

にこやかにほほ笑む彼の表情からはついさっきリング上で起こったことなど微塵も感じさせない様子で目の前の彼と先ほどの狂牛が同一人物であることが全く信じられない。

・・・

僕はと言えば本当に情けなくみじめな気持に苛まれた。

腐ってもボクサー、実線の場で相手に背中を見せることイコール敗北を意味する。

ましてやリングで逃げ回るなど言語道断だ。

 

逆にこの時のことがずっと頭に残っていたので、その後多くの強敵と言える人と対戦したが逃げずにやれたのかも知れない。

もうこんなみじめな思いだけはしたくない。

本当に苦い一戦だった・・・

 

おまけ

ひとたびリングを降りるとさわやかイケメンの歯科医師ボクサーの歯科医院をご紹介しておきます。

最新のインプラント技術を追い求めて研鑽を怠らないリング上では恐ろしいけど普段は大変親切で優しい方です(笑)

在阪でお悩みの方はどうぞ。

 

天六あかり歯科の情報はこちら

akari-dental.com/

 

(つづく)

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