闘い終わって取敢えず一段落。次のステップの前にまず手術を受ける~太郎のボクシング奮闘記17

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こうして僕の初戦は終了した。

残念ながら勝利とはいかなかったけど第2戦はともかく、負けたものの第1戦は善戦し、あれは僕の勝利だろうと言われるのがまぁ嬉しかった。

ジムに戻るとOトレーナーが「お疲れ様でした」とわざわざ僕を出迎えてくれたのにはびっくりした。

なかなか気難しい人だけどボクシングに対しては真剣なのだなと思いもっと頑張って必ず1勝しようと決意した。

 

とは言え来年の秋まで出場できる試合はない。

とにかく僕はもう一度基礎から自分のボクシング技術を構築しようと考えた。

余りよく教えて貰わなかったパンチの打ち方、特に右ストレートは腰が回転せず、未だ手打ちの状況だった。

左ストレート、すなわちジャブは高速ジャブが打てるようにサンドバッグを打つ時はワンアクションで2、3発打つように心掛けた。

最初は手打ちで心許なかったが速く打とうと心掛けると次第に連打で打てるようになり、よくプロが言うように左のリードパンチは場を支配するのに重要と言う意味が後程理解できるようになった。

 

使い方すら分からなかった左フックも打つコツを掴んできた。

パンチは何でもそうだが上体や腕の力だけで打とうとしても手打ちになるばかりで力が乗ったパンチは打てない。

下半身の捻りや回転がパンチに威力を生むのだ。

そう考えるとボクシングに限らす、ゴルフ、野球、サッカー、スキーなど球技やそれ以外に関わらずあらゆるスポーツは下半身が重要だと言うことがよくわかる。

下半身の回転を伴わない左ストレートでもステップで前に出る勢いを左腕に乗せることでパンチを打つ力に変える。

多くの人が遊びで濡れたタオルや手ぬぐいをヒュンと鞭のようにしならせたことがあるだろう。

左ストレートはあの要領だと思って貰えば良い。

前に放とうとする力と同時に引き戻そうとする動き、これが相手に当たるか当たらないかの距離で相手にヒットすると破壊力が生まれる。

 

後は実戦、マスボクシングもさることながら直撃があるスパーリングを数多くこなそうと思った。

今から思えばスパーは高い頻度でやるべきではないと思う。

殴られるとダメージが蓄積するからだ。

が、早く上達するためにはそれしかないと11月くらいから翌3月くらいまではスパーリング三昧、週3回はスパーをやるようにした。

無茶のひとことだが。

 

こうして焦るのには訳があった。

実は左眼に疾患を抱えている僕はこの時点でほぼ左眼は見えていない状態で、家族からも早く治すように言われていたのだった。

診察したら打撃を伴うボクシングなど止められるに決まっている。

そう思い込んで受診を先延ばしにしていた。

さすがに奥さんに促され眼科に行くと春先に手術することになり、もしかしたらもうボクシングも出来なくなるかも知れないからとスパー三昧の状況に追い込んだのだった。

 

幸い左眼に人工レンズを装着すると言うポピュラーな手術で無事に終了し、担当の先生からも好ましくはないがヘッドギア着けてやるのなら続行しても構わないとの返事を頂いたので取敢えずホッと一安心したのを覚えている。

しかし折角実戦感にも慣れて来たところなのに、またしても長期間ボクシングから離れねばならなくなってしまい、当時は内心焦りを感じていた。

いつ再開できるのだろう?

 

(つづく)

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