ジムワーク中に偶然右ストレートをマスターできたこと~太郎のボクシング奮闘記30

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http://allseasonski.com/archives/5289

 

話は半年ほど遡る。

Kトレーナーがジムにやって来て少ししてからのことだ。

時期的には2-3月くらいだったろうか。

 

それまで3戦経験したが僕には今だ出来ないことがあった。

それは右ストレートが打てないと言うことだった。

もちろん練習はしていたがどうしても右手が前に伸びない。

手打ち感が残って回転力と言うか腰の重みが十分拳に乗らないのだ。

ジムで練習しているとよく非常勤のプロボクサーのトレーナーにそんな打ち方してたら身体半分から折れるでとからかわれるほど腰が回らなかった。

ストレートパンチは左右で役割と威力が異なる。

左は俗に言うジャブと言うパンチで、踏み出しのタイミングで打ち、慣れれば連射も可能だ。

銃器にたとえるとマシンガンのようなもので連射できるがそんなに威力はなく、主にタイミングや間合いを測るために利用する。

右は腰の回転力を使いウェイトを乗せていくパンチなので主砲のようなもの、破壊力はある代わりに連射はできない。

連打しても2発くらいだろうか。

と言うことで長らく僕は主砲なく威嚇射撃しか出来ない、まるで領海侵犯してくる工作船に翻弄される海上保安庁の巡視船のごとく難儀していたと言う訳だ。

 

最初ジムに入門した時に基本的なステップやパンチの打ち方を教えて貰った切りだ。

その時に右ストレートは腰を水平に回転させると同時に右腕を伸ばして行く、そう習った。

しかしやってみれば分かるが腰を水平に回転させると言う動作は非常に難しい。

ましてや動いている中で行うなど至難の技のように思えた。

そんな未消化の状態で僕は3戦をほぼ左手一本で戦って来たのだった。

 

みんなどうしてるんだろう?

ずっとそんなことを考えていた。

そしてある時突然その時は訪れた。

 

それはリングの外でシャドウをしていて前方にステップしようとした時、フロアカーペットに右足が取られちょっとよろめいてしまった。

そして右ひざが落ちた瞬間、右腰がクルンと左に回り、スッと右腕が前方に出たのだ。

 

「あれ?できた・・・」

 

何のことはない、右ひざを落とすと連動して右腰が水平に回る。

腰ばっかりを回転させようさせようと思っていたのでそれに気付かなかっただけなのだ。

冷静に考えれば両脚を前後に固定したままで腰が回転する訳がないのだ。

後から思えば何て簡単なことだと思わなくもないが、こんなことも誰も教えてくれなかったのだ。

 

何が何でも手取り足取り付きっきりで教えを受けると言うのもどうか?と思うのだが、最低限必要なことはちゃんと教えろよ!と思うのだが、何はともあれこれで両腕をしっかりと使ってパンチが打てるようになったのは喜ばしいことだった。

かくして僕は遅まきながら右ストレートと言う武器を手に入れたのだった。

 

(つづく)

 

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