物事が上手く行くように、または上手く行った時にかつてやっていたルーティンなどいわゆるゲン担ぎやジンクスと言うものがある。
僕はなるべくそう言うのをやらないように心掛けている。
と言うのはかつての僕がゲン担ぎのルーティンでかなり面倒な目にあったからだ。
一度上手く物事が運ぶと次もそうであって欲しいと願うのは人間の自然な欲求ではないだろうか。
僕は中学生の頃とにかく勉強が出来なくて、色々手を尽くした結果何とか持ち直した経験がある。
その時にそう言う癖が付いてしまった。
内容を全部暴露するのは恥ずかしいので一部だけ披露すると、
・曲がり角などがあると遠くからわざわざ廻る。つまり最短距離を通るのではなく、前方にマンホールの蓋などがあるとわざわざその外側を巻いて通ると言うもの。
・歩き出したり、階段の昇降は左足から行う。
などである。
なぜそうなったのかは分からない。
人から見たら意味不明で笑いの対象でしかないのは分かっているが、一旦これに嵌るとなかなか抜けられないのも事実だ。
で、やらないとすごく気持ちが悪い。
しかしこんなことをやっていると物事の実行が限りなく停滞するし、何よりも心が疲れる。
例えばランニングをしていてもこんなことばかりに気を取られると気が重くなり走るのも億劫になる。
そうしてある時スッパリと止めた。
気分的にはきつかったのとやらないと罪悪感まで生じたのでかなり根深いものがあるのを実感したがとにかく止めた。
冷静に考えればやってもやらなくても結果は変わらないのである。
良いことの習慣化は定着しにくいが、こうした悪癖は知らず知らずのうちにその人を犯し行動を制限すると思う。
潔癖症などもこの手のものと同義だと思う。
症と付くからには病気だ。
良かれと思ったことが気付けば病気になっているなど笑うに笑えない。
やっぱりほどほどが良いのである。
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