特撮番組レビュー:第3回目「シルバー仮面」(1971年 TBS、宣弘社)

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特撮番組レビュー第3回目は裏番組に押され最後まで苦しんだ「シルバー仮面」をお送りする。

 

概要

 放送期間:1971年11月28日~1972年5月21日(全26話)

出演:柴俊夫、亀石征一郎、篠田三郎、夏純子、松尾ジーナ 他

制作:TBS、宣弘社

 

ストーリー

 宇宙人の地球侵略を訴え世間から迫害を受けた挙句、宇宙人に殺害された宇宙物理学者の春日博士。

残された5人の子供達は人里離れた洋館で暮らすが、そこも宇宙人達の攻撃を受ける。

博士が設計した光子ロケットの秘密を奪取するためだ。

洋館から必死で父の残した設計図を持って脱出しようとする春日兄妹。

宇宙人に追い詰められ窮地に陥った時、二男の光二は「銀の力」を使って食い止める隙に皆に逃げるよう申し出る。

こうして春日兄妹達の光子ロケットの秘密を求めた流浪の旅が始まるのだった。

 

レビュー

 70年の第二次怪獣ブームの最中に制作された本作、1~2話に脚本:佐々木守、監督:実相寺昭男を据えてドラマ重視の作品としてスタートするはずだった本作品。

しかし実相寺演出の暗さと裏番組に「ミラーマン」が当てられたことで視聴率は低迷、わずか10話で路線変更を余儀なくされた。

11話以降は巨大ヒーローものとしてリスタートを切るが最後まで視聴率は戻らずわずか26話で終了となる。

前半10話までは春日兄妹が自らの体内に隠された光子ロケットの秘密を探るため父親の知己の研究者を訪ねてさすらうと言うロードムービーの体を取っている。

その最中で宇宙人の襲撃を受け、関わる人々との悲哀的なやり取りや苦悩を延々と描いた。

特に第2話は宇宙に進出する地球人こそ悪なのではないか?と言うアンチテーゼを投げ掛ける野心的な演出も見られた。

しかし演出が余りにも地味で暗く盛り上がりにも欠け、裏番組に押されたと言うのはある意味当然の帰結と言えるかも知れない。

シルバー仮面は等身大で当時のヒーローとしては珍しく戦闘の際掛け声も発せず盛り上がるBGMもなく淡々と格闘を繰り広げる地味な存在として描かれた。

もちろん必殺技も無し。時々両眼がフラッシュの様に光るが、それが何を意味するのか最後まで語られることはなかった。

宇宙人に関してはデザイナーである池谷仙克氏が10話までは気合が入ったと自画自賛する野心的なデザインだ。

10話ではその後の路線変更を余儀なくされたため、物語の軸となる光子ロケットの秘密も突然解明されることとなり非常に残念な結果となった。

ちなみに光子ロケットは11話以降で大活躍することになるが、それは次回以降に書いてみたい。

 

次回予告

 シルバー仮面ジャイアント

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