音楽レビュー:「RADIO-ACTIVITY」クラフトワーク(1975年)

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今回は1970年の結成からメンバーチェンジを繰り返しながら延々と続いているテクノの大御所クラフトワークのアルバム「放射能」のレビューです。

 

クラフトワーク通算5枚目のアルバムで前作「アウトバーン」のヒットを受けて制作されたアルバム。

放題は「放射能」となっているが原題「RADIO-ACTIVITY」とハイフンが入っており、おそらく放射能と電波の活動と言うダブルミーニングを含んでいる。

これは表題作「RADIO-ACTIVITY」の中の歌詞Discovered by Madame Curiein the air for you and meと言う部分からも伺える。

曲名もガイガーカウンター、ウラニウム、エアウェーブ、アンテナ、ラジオランドと放射能と電波の両面をテーマにしていることがはっきり分かる。

クラフトワークのアルバムは決めたテーマに沿った明確なコンセプトがあるのが特徴だ。

今回は放射能や電波と言うわけ。

 

僕はこのアルバムを35年前の14歳の時に初めて聴いた。

当時はYMOなどのテクノポップが好きが高じてちょっと背伸びして小遣いをはたいて買ったのがこのアルバムだったのだ。

当然巷に流れていたシンセ主体の乗りの良いテクノポップを想像してた訳だがその予想は見事に裏切られた。

 

とにかく聴きづらい。耳に馴染まないと言うのが第一印象。

なぜそんなアルバムを買ったのか?

当時ファンだったYMOの坂本龍一がお気に入りのアルバムに挙げていたからだ。

坂本が言うのなら間違いはないだろうと思って決めたのだが、田舎の中学生にはちょっと刺激が強すぎたようだ。

 

音楽は「音が楽しい」と書くがこの作品に限っては全くそれは当てはまらない(知らんけど)。

ひと言で言えばテーマのイメージを完全に音で再現した分には完成度は高いと言うことだろうか。しかし聴いていてもちっとも心に響かない不思議なアルバムだ。

前作アウトバーンまで濃厚だった実験音楽色がやや薄まったと言うか一曲毎のウェイトは薄くなったように感じた。

 

今回35年振りにCDを入手してクルマの中で聴いてみた。

ノイズが飛び交うシンプルなリズムの繰り返しはまさにクラフトワークの真骨頂だと思った。

見事に作品のテーマを表現している。非常に高い完成度だと感じた。

しかしもう35年は聴かなくても良いかな。

 

そんなアルバムだ。

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