「ストレンジャー」、「ニューヨーク52番街」、「グラスハウス」と大ヒットアルバムをリリースした人気絶頂の頃にリリースされたライブアルバム。
しかし屋根裏部屋の音楽と言うその名が示すように上記アルバムに収録されている大ヒット曲を敢えてラインナップから外し、ストレンジャー以前にリリースされたアルバムよりの選曲となっている。
そう言う事情の中で更に初期の名曲「Pianoman」などもラインナップには加えず、ライブで臨場感が溢れる選曲を重視したとのことで「Say goodbye to Hollywood」や「Captain Jack」をラインナップに加えたと当時のビリーがインタビューに答えていた記憶がある。
人気絶頂の頃に敢えてこのようなマイナーな選曲でライブ盤をリリースするのは敢えて強気の戦略か単なるへそ曲がりなのかは分からないが、マイナー曲が必ずしも駄作であるはずがなく、いつまでも味わいの深いアルバムとして35年経過した今でも僕の耳を楽しませてくれる。
名曲揃いだが特に「The Ballad of Billy the Kid」は伝説のガンマンの半生を現代に舞台反転させて自身を重ねた歌詞が良い。西部劇をイメージさせる切ないメロディーも秀逸。
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