Amazonで注文していたDVDソフト「クリード チャンプを継ぐ男」が手元に来た。
ご存じの方も多いと思うが、この作品はかつてのライバルだったアポロ・クリードの息子をロッキーが王者に育てるという言わばロッキーの外伝的作品だ(実はまだ観てません)
僕はロッキーシリーズが大好きで、初めて子供の頃テレビの洋画劇場で観て以来、劇場でレンタルビデオでそして今はDVDソフトを所有して折を見て見返している。
このシリーズは何故多くの人々や僕の心を捉えるのだろうか?
それはやはり主人公が挫折から何かを感じ(学び)栄光を勝ち取る過程が分かりやすいストーリーと共に明確に描かれているからに尽きる。
この映画で人生に何らかの影響を受けたと言う人は多いのではないだろうか?
実は僕自身がその一人なのである(笑)
ちょっと振り返ってみよう。
1986年夏、僕は大学受験に2度失敗して一度は大学進学を諦めたが、恩師に説得されて近所の段ボール工場でアルバイトをしながら受験勉強をしていた。いわゆる宅浪というやつである。
毎日家と工場の往復、帰宅後は深夜まで勉強。たまの外出は模試会場という灰色の日々だった。
加えてきつい労働環境、合格への不安感、疎遠になっていく友人関係と僕の心を重くする出来事には事欠かなかった。
そんな中、たまたま昼食時間に食堂で放送されてた「ロッキーⅣ」の予告に僕は釘づけになった。
「面白そうやん・・・」
<ロッキー4/炎の友情>とは・・・
『ロッキー3』(1982年)の続編として製作された、『ロッキー』シリーズ第4作。当時の東西冷戦と、ゴルバチョフ登場によるソ連との雪解けムードをストーリーに織り込んだ、過去3作とは大きく趣の異なる作品となっている。
興行的にはシリーズ最高のヒットを記録したが、本作自体や監督・主演を務めたシルヴェスター・スタローン、助演のブリジット・ニールセンらは、『ランボー/怒りの脱出』と『レッドソニア』も併せて第6回ゴールデンラズベリー賞10部門中8部門にノミネートされ、5部門を受賞するという不名誉な記録を残している。
(Wikipediaより引用)
数日後、久々に出掛けた繁華街の映画館で満員の中立ち見で観た。
親友のアポロを死に至らせたソ連の怪物ボクサーにリベンジのため、単身敵地に乗り込んでそして勝つ、と言う余りに単純なストーリーなのだが、1時間半ノンストップで僕はストーリーに熱中した。
観終わった僕は完全にこの作品のとりことなっていた。
劣勢の中諦めずに戦って勝利したロッキーに完全に自分を重ねていたのだ(笑)
今が苦しくても諦めちゃいけない。
今から思えばこの日を境に、ロッキーが僕に憑依して受験に更に身が入ったように思える。
なけなしの小遣いで買ったロッキーⅣのサントラを毎日聴きながら机に向かい、鉛筆のワンツーをノートのサンドバッグに打ち込むのだった。
(後半へつづく)
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