高性能競技用スキーブーツ「AVIRIVA(アヴィリーヴァ)」を展開しているHELDから来シーズン(2017-18)のニューモデルのカタログを入手したので紹介したい。
大きな変更点としては2点だと思う。
ひとつはレーシングとデモのふたつにラインナップが明確にカテゴライズされたこと。
もうひとつは目玉機能だったダブルボトム機能がレーシングのみに採用され、デモバージョンは剛性よりも操作性を重視した結果、柔らかめのフレックスボトムとなったことだ。
以上を踏まえてニューラインナップを早速紹介したい。
▼カタログラインナップは競技志向のAVIRIVAとレジャー・ジュニア・レンタルに特化したHELDとなる。

▼まずはレーシング。従来の最高機種だったSuper Hornetはレーシングにリカテゴライズされた模様。
温度変化に大きく左右されない素材「テンプラスト」を使用。実質的なフレックスは130程度。

▼レーシングのシェルフレックスのラインナップは上から170、150(以上特注品)、130、110となっている。

▼新たに追加されたデモバージョン。これはデモバージョンの最高機種「Super Hornet-S」
今シーズンリリースされた女性用のSuper HornetであるQueen Hornetをユニセックスにしたバージョンなのだろう。
Queen Hornetは男性ユーザーからも好評だったようで、それを受けてのラインナップ変更だと思う。
これもシェル素材にテンプラストを使用。実質的シェルフレックスは125程度となる。

▼デモバージョンのシェルフレックスは120、100となる。ソールがダブルボトムでないことが分かる。

▼ニューラインナップのCorsa。シェルフレックスは100、90となる。ホーネットより競技志向を薄めた入門モデルとなる。

まとめ
以上駆け足で紹介したが、もうひとつ。
今回のダブルボトムは従来のラインナップよりもソフトに作られているようだ。
従来品は強固なボトム構造でロアシェルを圧迫し、一部ユーザーからの改良を求める声に応じた形となっている。
そのために外観上はダブルボトムの中央を穿孔し強度をマイルドに仕上げている。
私見だが個人の力量や好みに合わせてレーシング・デモに拘らずにチョイスするのも良いと思う。
僕個人としてはレーシングにラインナップされている130か110を選択するだろう。
またインナーブーツは毎シーズン改良を加え履き心地を追及しているようだ。これらのモデルにも勿論改良が施されている。
今シーズンモデルよりサイズも23.5㎝から用意されるようになり女性ユーザーからも選ばれやすくなっている。
来シーズンのモデルが確定したことでこれから各スキー場で試履会が開催される予定だ。
ブルーのAVIRIVAのロゴの入ったテントを見掛けたら即試履してみることをお勧めする。

AVIRIVA
スーパーホーネット110を履いていますが、ブーツの外、内側に貼り付けてあるロゴマークが剥がれてしまいました。白いシールですが、売っているんでしょうか。