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普通ボクシングジムとはそう言うものだろうが、所属していたジムに入門してから手取り足取りボクシングを教わった記憶はない。
ひたすらジムで強い人物の動きやスタイルを真似たり、トレーナーが他人にアドバイスをしているのを横で聞いたり、時たまそれが自分の場合ならラッキーだった。
そんな感じで自分のスタイルを固めて行った。
とにかく余りセンスはないのは自覚していたので、練習量でカバーするしかないと思ってやっていたのは事実だ。
このように熱心に練習を続けていると次第に周囲に人が集まって来るようになった。
そう言う人達と練習したり、アドバイスを貰ったりするのは有難かった。
次第に懇意になり、練習後もよく飲みに行ったりもした。
周囲には結構酒好きな連中が多く、またジム周辺にも飲み屋が多かったのでそう言う機会には事欠かなかった。
気付けば後発組にも関わらず自分の周囲には結構大きなサークルが出来上がっていた。
定期的によく飲み会も開催した。
飲み屋で熱心にボクシング談義などをして、これはこれで面白かった。
よく使ったのは近所にあるチェーン店の焼き鳥屋だった。
安価で結構フロアが広くて人数も入ったので便利なのでよく利用していたのだ。
そこでああでもないこうでもない、お前より俺の方が強いなど言い合って楽しんでいた。
ある日の飲み会では結構な人数が集合して楽しく飲んでいたのだが、ボクシング談義がエスカレートして気付けばみんなでフロアでシャドウをし始めて遂にその店からは出入り禁止を喰らってしまった。
いい歳してと思わなくもないが、今から振り返ると良い思い出だ。
(つづく)
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