2016-17シーズンに学んだスキーテクニックのまとめ3【整地ショートターン編】

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今回はショートターンについて書いてみたい。

僕が学生時代にやっていた頃はショートターンと言えばウェーデルンと言われた頃で、スキーの形状も長さも現在とは大きく異なるので技術も全く違うものとなっている。

これはこれで必要な技術だと思うが、現在のショートターンと言う滑り方に馴染むまで4シーズン費やしてしまった。

ではさっそく解説したい。

前回ロングターンの解説はこちら

https://allseasonski.com/archives/5393

基本的な確認事項はこちら

https://allseasonski.com/archives/5381

 

前提

ウェーデルンの概念を払しょくする

先にも書いたが長い旧スキーで馴染んできた僕ら世代が最も苦労するのがウェーデルンとショートターンとの違いだと思う。

図を参照して欲しい。

この図はウェーデルンで滑った場合の重心移動とスキーの軌道を示したものだ。

重心は斜面真下に、スキーは身体の真下でブーツを支点にしてピボット操作する(※もちろんこればかりではないが割愛します)。

スキーはブーツを支点としてワイパー操作となり制動要素の強い、制動でたわんだスキーを解放した反力と膝部の捻り動作を用いてスキーの向きを変える。この繰り返しだ。

ショートターンはウェーデルンと異なり、重心とスキーの軌道は同じ形で重心の外側をスキーが通り身体の真下に戻って来るようになる。

上体は基本斜面下を向くが、スキーの進行方向と同じでも構わない。

すなわち比較的制動と減速要素が少ない滑り方、ショートパラレルターンと考えればイメージしやすいだろう。

勿論ウェーデルンと言う滑り方を否定するものではないが、ショートターンの方が現在のスキー板の性能を活かす滑り方だと言えるだろう。

 

落下方向と左右方向のターンスペースを意識する

ターン軌道は先に示した通りだが、その際左右に動きつつ積極的に落差を稼ぐよう心掛ける。

左右のターンスペースは雪上車の幅くらい(4m程度)で、慣れるまでは重心をみぞおち辺りに置くと左右に移動しやすい。

ロングターンと同じく落下を止めるのでなく、落下する中でスキーを操作し積極的に落差を取って行くよう心掛ける。

そうすると前にどんどん攻めて行くような滑りが表現できると思う。

但しスピードコントロールできなくなるのとは別物なので注意して欲しい。

 

 

常に雪面に圧を加えて滑り切換で抜重しない

谷回りで雪面を削り取り、スキーが身体を遠く離れた軌道を通り山回りで真下に戻って来るのはロングターンと同じだが、切換でスキーを前に送り出したり、上方向に抜重したりするとスキーの走りが殺されるので圧を感じたまま上体を谷方向に移動させるようにする。

 

内脚を積極的に使う

谷回りからフォールラインに懸けて外スキー一本で雪面を捉えがちとなるが、内スキーも積極的に使っていきたい。

そうする方が外脚一本で抵抗や重力を受け止めるよりも当然コントロールしやすくなるからだ。

では外脚と同じく円軌道を描くような操作をしなければならないか?と言えばそうではない。

内脚は複雑な動きはできないので、切換から谷回りに入って行く時に外脚に密着させて行く動きとなる。

練習方法としてはシュテムターンが良く、開いた外脚に内脚を引きつける時、内脚のアウトサイドエッジで雪面を削り取る練習が効果的だ。

それでは各局面でどのように滑っているか写真を交えて説明しよう。

 

各局面での滑りの分析

切換から谷回り

上体はフォールラインに固定(した方が良い)、フラットにしたスキーを身体から遠くにスライドさせ外脚で雪面を削り取って行く、その際内脚を外脚に引っ付けるよう意識的に操作する。そうして内スキーを積極的に使うことで高速の中でも安定したコントロールが可能となる。慣れない内は重心を鳩尾に置くと左右に振りやすい。

谷回りから山回り

フォールラインから山回りにかけては当然雪面から大きな圧力を受けることになるが、それに負けないように脚を伸ばし続けて荷重しターンを仕上げるようにする。

ターンマックスから切換

ここで雪面から来る圧を抜いて切換を行いがちとなるが、決して抜かず圧を加えたまま谷方向に重心移動を行う。上方向に抜重しているように見えるのは見掛けだけで、山回りからターンマックスにかけてスキーが身体の真下に戻って来るので上体の高さを一定に保つと上に抜いているように見えるだけだ。実際は圧を加えたままで抜かずに切り替えを行う。圧を抜いてしまうとスキーの走りが殺される。

 

総括

ターン軌道は直線で反動を利用して斜めにクサビを打っていくような軌道ではなく、しっかり丸いターンを描くように滑る。
その際、雪面から受ける圧に対抗して荷重を加え続けること、すなわち重みのあるターンと切り替えを意識することが大切となる。
基本ターンサイズの違いだけでロングターンもショートターンも同じ滑りだと考えているが、ではショートターンは制動しながら斜面を滑り降りるウェーデルンとどう違うのか?と言う疑問が生じる。
そもそもカービングターンがエッジに乗ってスキーを走らせるイメージが先行しているのが誤解を生んでいるのではないか?俗に言う切って滑るという滑り方だ。
今回書いた中でもターン前半で身体の外に振り出した外スキーで雪面を捉え削り取っていく動作がカービングの本質だと考える。
ここでしっかりと雪面を捉えつつスピードコントロールをする。
ターン後半に向かってはスキー形状の特性上、トップ側から来る除雪抵抗によってスキーが自動的に山回りに入っていくのでここでもコントロール要素は生じてくる。
要は谷回り山回りのあらゆる局面でスピードコントロールする要素が生じると言うことでカービングターンと言う言葉のイメージに惑わされてはいけないと言うことだ。
今のスキーはトップからターン始動して丸い弧を描きテールに抜けて終了すると言う俗に言うカービングターンを容易に実現出来るよう設計されている。
上に述べたようにその一連の中でスピードコントロールは可能だ。
そのスキーの性能を活かさずに旧スキーと同じ操作方法で滑ると言うのは非常に勿体無いと僕は思っている。

終わりに

今回2016-17シーズンを中心にこの2、3年でレッスンを受けたデモンストレーターやスキー教師、そして所属クラブのエキスパート達から学んだことをまとめてみた。
技術論と大上段に振りかざすつもりは毛頭ないが、学んだ一連のことは着実に自分の滑りをレベルアップさせていると思うので、同じように技術向上を目指すスキーヤーの方々のお役に少しでも立てるのならこれに勝る喜びはない。

おわり

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