エバーグリーンな作品「私をスキーに連れてって」について語る(思いっきり偏見)

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「私をスキーに連れてって」、僕らバブル期にスキーをしていた人間にとって非常に思い出深い作品だ。

周りのスキー仲間に聞いても非常にこの映画を好きな人が多く、劇中で使われたセリフを真似てネットやリアル(勿論スキーに行く道中や現場などで)で試したりする人が多い。

それほどこの作品が我々世代に与えた影響は計り知れないのだろう。

 スキーと恋愛ものはよくマッチングする。そこかしこに華麗なスキーテクニックが見れる。バブル期の華やかなリゾート気分が味わえる。バックのユーミンの歌が作品にマッチしている。というところだろうか?

それが当時の若者、つまり今のおっさんおばはんの心を鷲掴みにしたのだろう。

 

しかし僕はこの作品には何ら思い入れはない。どちらかと言えば嫌いな作品の部類だ。

どこにでもあるようなストーリー、安っぽい劇伴、クサいセリフ、非現実的なカーアクション、そして詰めの甘いスキースタントなどなど。どうせならストーリー性を全く無視してスキーによるアクションを芸術的にまで追求した「Fire and Ice」の方がよほど名作と思うのだが・・・

僕が最初この作品を初めて見たのは映画館での予告編だった。見た瞬間「こんな安っぽい邦画流行る訳ないやろ!」と思ったものだが、その思いに反してそれから30年経った今もエバーグリーンな作品として君臨し続けている。

 

そもそも何故この映画がスキー映画として不動の地位を築いているのか?

ひとつにはスキーを題材にした作品が非常に少ないことだ。

本作以外で国内外のスキーを題材にした作品は4~5つではないだろうか?

 

もうひとつ最大の理由としてはスポーツを題材にした映画は多いが、手掛けるスポーツによっては全く映えないものがある。

スキーはまさにその部類に入るのではないか?特にスキーは国内の認識ではスポーツよりもレジャーのカテゴリーに入ると思う。

それを逆手に取って成功をおさめたのが本作ではないか?と思う。

 

スポーツとしてのスキーを前面に出さず、あくまでスキーは恋愛と遊びの引き立て役に徹する。

そして「私をスキーに連れてって」と言うこの何のヒネリも感じないようなこのタイトルに実は大きな秘密が隠されているのである。

 

本来この映画のタイトルは「夢のような場所での恋愛やちょっとした冒険のために私をスキーに連れて」ってなのだ。

それには三上博史演じる朴念仁スキーヤーがロッキーを鍛えるミッキーさながら原田知世ちゃんを熱血指導してはいけないんである。

だから脇役どもがストッパーの役目を見事に果たしてちょっとスリリングな恋愛映画に仕上がっているのである。

 

まぁ良くできた映画だと思う。
バブル期の作品ながらそんなに製作費も掛かってないだろう。興行成績もその後の評判も良くそして何よりも当時のスキーブームを生み出した立役者だしその後のソフト販売や再放送での権利収入など多くのお金を生み出した非常に優等生的な作品だろう。

ま、僕は嫌いだけどな。

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