映画評:「ロッキー・ザ・ファイナル」主演:シルベスター・スタローン(2006年 米国)

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映画評:「ロッキー・ザ・ファイナル」

2006年アメリカ

監督・脚本・主演:シルベスター・スタローン

出演:バート・ヤング、ジェラルディン・ヒューズ、アントニオ・ターヴァー 他

 

ロッキーの通算6作目。前作「ロッキーⅤ」の後悔からスタローン本人により長年温めていた企画である。

脚本/監督/主演はシルベスター・スタローン、共演は往年の作品と同じバート・ヤングなど往年からのファンには嬉しいキャスティング。

ボクシングの相手役は現役世界王者のアントニオ・ターヴァーが務めた。

 この作品ロッキーの6作目であるが、3~5を飛ばして2作目からの続きと見た方がしっくり来る作りとなっている。

それだけ初期のロッキーは作品の完成度が高かったと言うことだろう。

冒頭挿入歌の「Take me back」が流れるところや1作目の対戦相手スパイダー・リコがストーリーの重要な役割を果たすことにもそれを色濃く感じる。

 

妻を病で亡くし現在は経営するレストランで昔のアポロとの試合を客に語り聞かせる日々のロッキー。

そして妻の命日に兄のポーリーと共にかつての思い出の場所を訪ね歩く。

独立した息子からは避けられがち。

かつての王者は完全に過去に生きている中年男と化している。

 

時を同じくして現在のヘビー級王者は無敗ながら実力は未知数。

世間では実力を疑問視され人気凋落の責任を負わされている。

そんな中TV番組で過去現在の有名ボクサーが対戦すれば誰が強いかと言う企画が人気を博する。そこでも人気絶大なロッキー。現王者ディクソンとの対戦もシミュレートするとディクソンはロッキーにノックアウト・・・

 そんな状況を見た現王者サイドは今だ人気の衰えないロッキーをチャリティーマッチの対戦相手としてリングに引きずり出そうとするのだが・・・

以上を主軸としてストーリーが進む。

 ボクシングを再開することでの義兄ポーリーとの哀愁に満ちたやりとり、ロッキーの復帰に際しライセンス再発行を拒む協会の面々とのやりとり、父の影にかすむと関わりを拒む息子を熱く諭す言葉、そして過酷なトレーニングを経て遂にラスベガスのリングに上がり現役王者ディクソンと拳を交えるロッキーなど。

 この作品には中年男の悲哀から再生そして旅の終わりを余すことなく表現していると言えるだろう。

原題「ROCKY BALBOA」一人の男の生きざまを見事に描いた名作と言える。

 

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