何か望みを叶えようとする時、身の回りを見渡して出来ないなと諦める人は多いと思います。
何故でしょうか?
話を聞いていると現状はこうなので出来ない、今の環境が、家族が、恋人が、奥さんが、と現状維持のまま何とかしようとする場合が非常に多いように思われます。
しかし何かを叶えるためにはそれらを一度ご破算にする事を恐れてはいけないと思います。
何か望みを叶えようとする事は現状からはみ出る事につながります。
ですから望みの程度にも寄りますが、現状維持したままで望みを叶える事など無理なのです。
友人の話ですが僕の高校時代こんな事がありました。
僕が通っていた学校は学力的には可もなく不可もない中間校だったのですが、ある友人が現役での大学合格を決心しました。
そいつの学力と行きたい大学の名前を聞いて同じように遊んでいた僕らはどうせ受かる訳がないと笑いました。
しかしそいつは三年生になると人が変わったように熱心に勉強を開始しました。
一切の付き合いを断り、その態度に水臭さを感じた僕らも当然付き合いが疎遠になりました。
「馬鹿だなアイツ」と陰口を叩いて彼を笑っていたのですが、その数か月後バカは僕たちの方だったと思い知らされる事になるのです。
そいつは困難を乗り越えて見事希望校に合格したのです!
現役で合格すると心に決めてから友人の生活態度や交友関係は自然と変わりました。
交友関係は自分から離れたと言うよりも周囲から離れて行ったのだと思います。
何故なら僕ら周囲の者はそいつと温度差と言うかレベル感が異なるので居心地が悪くなるからです。
離れて行った方の僕がそう感じたので間違いないです。
皮肉なもので、後年自分の身にも同じような出来事が何度も訪れる事になり、今度は自分が随分疎外感を味わう事になりましたが、この当時の事を思い返して納得する事が出来ました。
何かをやってみたくて現状を変えたいと思いそれを実践した人が口を揃えて言う事は「居心地の良い現状から外れる」と言う事です。
思い返せば友人達とのヌルい付き合いを絶って受験勉強を始めた友人の場合もそうなのでしょう。
また居心地の良い現状とは決して居心地の良いぬくぬくとした状況と言うばかりではなく、例えばブラック企業などで苦しめられながらもそこを離れないと言う場合もあります。
居心地が良い悪いに関わらず、人は現状維持が楽だと言えるのでしょう。
ですから何か目標とするものを見つけたら、新たな出会いを求めながらも今の人付き合いのしがらみがなぁ・・・と思って躊躇する場合が最も多いと思われますが、それを思い切って手放してみると言うのもひとつの手だと思います。
新たな物を求めると、現状の人付き合いは自然と離れて行く場合が多いのは先の友人の例が表していると思います。
もしそうなったら最近周囲がよそよそしくなったと悲しむよりも、変化の兆しが現れたのだと捉えると良いのかも知れません。
また例えば辛い別れを経験したとしても、新たな世界がまた開けると捉えれば、多少気持ちも和らぐのではないでしょうか。
既存の関係を手放す事を恐れずに、何かやりたいと思えば新たな世界に飛び込んでみましょう。
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