世の中不安定な状況が続くと、個人の生活もこの先どうなるだろう?と不安になるものだと思います。
今現在がまさにそんな様子だろうと思います。
この様な世相になると世の中には不安を煽るビジネスや犯罪が幅を効かせるようになり、人々も不安から逃れるために何かにすがろうとします。
一番分かりやすい例がオカルトだと思います。
人は不安を抱えると人知を超えた神秘的な力に頼ろうとします。
「あ~仕事が家庭が人間関係が恋が上手く行かないなぁ・・・あそこの占い師さんが良く当たると有名だからちょっと行ってみようかしら」
「アナタにはキツネの霊が憑いている!直ちにお祓いをしないと地獄に堕ちるよ!!」
「エェ~ッ!!(泣)」
極端に言うとこんな構図だと思いますが、人は不安を煽られると存外に脆いものです。
そんなバカな?と思うアナタが一番危ない。
こうした手口は日常茶飯事的に行われているのです。
ブラック企業などにお勤めの方などは大いに心当たりがあるのではないでしょうか。
人は自分の理解の範疇を越えたものには拒否反応を示すか服従するかのどちらかです。
つまり理解できないので思考停止に陥るからであって根本はどちらも同じです。
相手の言う事を丁寧に聞いて自分に反映させようと考える生真面目な人は付け込まれやすいので要注意です。
たとえ人からおかしいと思われようが、自分の考えはしっかりと持たねばなりません。
ではどうすれば良いのでしょうか。
先ずは疑う
ある聖者が空中に浮かんだとしましょう。「おお!すごい!!」と思う前にピアノ線で吊ってるのでは?と疑ってみましょう。
そんな事が有り得ない事は冷静に考えてみればすぐ分かる事です。
自分の来歴をズバズバ当てる占い師、万人共通の思い当たる事を言っているだけです。
もしくは予め経歴を調べられているのです。
熟練の占い師となる程お客への心理的揺さぶりに長けて来るものです。
そう言うものだと思っておきましょう。
日常のケースに当てはめると、権威や目上の人、たとえば上司からこうだ!と言われても鵜呑みに信じない方が良いです(勿論常識の範疇でです。最近は逸脱したケースが多いのでどこまでが常識で非常識かの線引きは難しいですが)。
この時点で経験豊かな上司や権威から言われる事なので間違いないと思う事で思考停止が起こっています。
素直なのは多いに結構ですが、「本当にそうだろうか?」と先ず疑う姿勢は大切だと思います。
相手のペースに乗せられない
悪徳祈祷師や占い師はとか「今の不幸は死んだ母親の霊が浮かばれないからだ。その証拠にタンスに女の顔が浮き出てるだろう」とか「今は天中殺(古いな)なので運勢が最悪だ。リストラされたのもそのせいだ」など相手を様々な手を使い脅し懐柔しようとします。
しかしそんな意味不明な根拠のない事に屈服してはいけません。
相手はあなたを自分の土俵に引き込もうと画策してえっ!?こんな事も知らないの?」的な手法で恥をかかせようとします。
プライドの高い人ほど他人に対して弱みを見せたくないものなのでこれは脅しの常套手段と言えますが、これに対しては抗わずに素直に馬鹿を装いましょう。
話がかみ合わなければ相手はイラついて感情的になって来るでしょう。
相手のペースに乗せられない事が肝心です。
共感しない
上記とも関連しますが、言う事も一理あるなとか、むやみに相手に共感してはいけません。
相手のペースに巻き込まれるからです。
トンチンカンな返事や対応をして馬鹿を装うくらいが丁度良いでしょう。
本当に人智を超えた神秘的な現象が存在するのかどうかは僕には分かりません。
しかしそうしたもの(敢えてオカルトと呼びますが)に多くの人が惹かれるのは事実だと思います。
そしてオカルトに対する憧れを悪用する人物が存在するのも厳然たる事実です。
人間の心は弱いものだと思います。自分に軸がなければアッと言う間に周囲に流されてしまうでしょう。
俗に言う長いものに巻かれると言うのもこれに当てはまるのかも知れません。
話は跳びますが、僕の今までの人生で自称弘法大師の生まれ変わりだと称する人物を何度か見掛けましたが、そのような事を吹聴する人間にロクな奴はいないと言うのが僕の結論です。
何と罰当たりなと言われて結構。
当てるものなら当てて見ろ。
このくらいで丁度良いのではないでしょうか。
オカルトが本当にあるかどうかは分かりませんが、世の中オカルトを逆手に取って人を出汁にする人物は多く存在します。
それを避けるにはたとえ周囲から白い眼で見られても自分の考えはしっかり持つ方が良いと思います。
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