スキーの思い出:野沢温泉松葉荘ボヤ事件(その2)

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つづきです。

宿の部屋でふて腐れて寝ていた僕は何か足元が熱いなとコタツ布団をめくって中を見ると何とコタツの中が火の海なのでした・・・

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 真っ赤に燃えるコタツ内部を目の当たりにした僕は「やばい!煙草の火が燃え移った!!どないしよう!?」とただうろたえた。

コタツで寝そべってコタツ布団近くにジュースの空き缶を灰皿代わりにしていたのだ。コタツ布団に火の付いた灰が引火して燃えたのだろう。

中味の綿を伝って人知れず燃えていたんだ。そうだ、確かそんなこと婆ちゃん(故人)が言ってた。

瞬時に脳内を連想が駆け巡る。

 

こういう時僕の脳は信じられないくらいの光速度で最悪の事態をシミュレーションしてくれる。

カタカタカタ 【コタツ燃える→手が付けられない→類焼→松葉荘全焼→多額の損害賠償請求される→僕のお先真っ暗】 チーン!

しかしはじき出された答えは【逃げる】<【自力で消火する】だった・・・

 

「落ち着け!!こんな時こそ落ち着かなアカン!!焦らず冷静に対処するんやっ!!」と心の声で我を取り戻した僕は部屋を出て廊下の端にある洗面所に向かった。

板張りの廊下はまるでワックスで磨き上げたかのようにツルツルしている。

たった数メートル先の洗面所に向かうのに何度も転げながらやっとの思いで辿り着いた僕は洗面器一杯に満面のお湯を張ったのだ。

 

「待てっ!!お湯じゃ消えない。熱すぎるじゃないか!!慌てるな!落ち着け!!ここは冷静に・・・」とはやる気持ちを抑えて心の声に従ってご丁寧に洗面器のお湯を捨てて水を入れ直したのだった!

慎重にもと来た道を引き返しさあ消火しようとコタツを見渡すと天板の上にはまだ栓を開けていないビールが数本に食いかけのスナック菓子や友人たちの荷物が山のように積み重なっているのだった・・・

 

「こんな時にもぉ~っ!!落ち着け、落ち着くんや」と洗面器を脇に置いて開封してないビール(!)やお菓子、荷物を避難させて布団をめくると先程より若干勢いを増している感じだった。

「消火のチャンスは一度しかない。ここはドバっと水を被せて一気に消し去るんだ」

傍に某友人が大切にしている皮のフライトジャケットが脱ぎ捨てられていた。このまま水をぶっ掛ければジャケットはずぶ濡れだろう。しかし今は非常事態そんなの関係ねぇ!!

 

頼む~消えてくれ~、せ~の~!!

 

 

ジャケットを無視してドバッと水をコタツにぶっ掛けた。

 

 

つづく

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