「無病法 極小食の威力」と言う本があります。
ルネサンス時代の貴族ルイジ・コルナロと言う人が提唱した健康で長生き出来る方法を記した本で、簡単に言えば極々小食を心掛ける事が健康で長生きできる、このコルナロと言う人も壮年期に不摂生がたたり、大きく健康を害したところがこれを実践することで最終的に102歳の健康な生涯を全うできたと言う内容です。
僕が買った本ですが奥さんの方がこの内容にはまってしまい、日々このメソッドを実践するようになりました。
その甲斐あってか、体重も落ちて随分スリムになったと思います。
やれやれ、と思っていると
「全粒粉パンが欲しい」
と言い出しました。その本の中に載っていたようです。
しかし近所のスーパーでなかなかそんな本格的なパンは売っていません、当然ですが・・・
ネットで調べて地元泉大津や堺のお店を数店巡ってみましたがなかなか妻の眼鏡に叶うお店が見つからず・・・
諦めかけたその時、ネットで一軒おッ!と引っ掛かるお店を見つけました。
大阪の山の手セレブの街代表、阿倍野区帝塚山にそのお店はあるようです。
早速クルマを飛ばして行ってきました。

帝塚山界隈を走る阪堺電車(路面電車)の姫松停留所付近にお店があるようなのですが・・・
高級住宅街とチンチン電車のコントラストがミスマッチで奇妙な風景です。

高級住宅街にありながら、この辺りはどちらかと言えド庶民な風情です。
最初は分からず通り過ぎてしまいました・・・

クルマを降りてじっくり探すとア!ここだ。


オーガニックを謳っているだけあってそれらしい素朴な雰囲気の店内です。
夫婦二人でやっているとの事です。

夕方に訪れたので残念ながらラインナップは少なかったです。
出しているパンは割合の差はありながら全て全粒粉の小麦粉を使用しているとの事でした。


開店は8時からだそうですが、まだ焼いているものもあるのでラインナップが充実するのは9時くらいからだそうです。

手作りの窯。これで毎朝焼いているとのこと。

電気式でなくガス式なので安定した強い火力でまんべんなく焼きあがるそうです。

使用する野菜なども無農薬にこだわっている様子。
見掛けがキレイなだけの商品とは一味違う雰囲気です。

全粒粉100%使用のこちらをふたつ買い求めました。
本当はバゲットみたいなのが欲しかったのですがやはり午前中でないと売り切れて厳しいようです。
感想
全粒粉100%使用のパンを求めて数店巡りその中で言われたのは「全粒粉100%となるとパンが膨らまないのでウチは(全粒粉は使っているけど)数%の使用です」と言うものでした。
そんなもんなのかなと思ってこちらで聞くと100%使用のものがちゃんとありました。
僕はこうした手作りのパン工房には疎いのでちょっとこちらの情報を見てみると、西のそれいゆと言われているくらいの存在なようです。
別に名が通っているから有難がると言う事ではありませんが、敢えて見栄えを損なう全粒粉100%使ってでもリリースすると言うところにこちらの矜持を感じました。
家に帰って買ってきたパン「ゴルゴンゾーラとナッツ」を食べてみました。
歯ごたえがありながらももっちりとした触感で、小麦の甘さが伝わってくる一品でした。
見掛けは素朴でも味はホンマモンと言うかやはりこだわりは感じました。
このお店、また訪れたいと思います。
お店の詳細はこちら
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270203/27062806/
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